食物アレルギーの「完全除去」が今はもう古いって本当?

以前は「アレルギーが出る食べ物は一切食べない」という完全除去が治療の常識でした。

しかし、近年の研究でその常識は180度変わっています。
今のスタンダードは「正しく診断して、食べられる範囲で食べて治す」という考え方です。

なぜ食べることが治療になるのでしょうか。
人間の体には、口から入ってきたものに対して「これは食べ物だから攻撃しなくていいよ」と学習する仕組みがあります。

これを免疫寛容と呼びます。
逆に、ずっと食べずに避けていると、体はこの学習チャンスを逃し、いつまでもアレルギーが治らなくなってしまいます。

弊社で行う診断の手順は、まず血液検査や皮膚プリックテストで反応を確認します。
ただし、検査で陽性が出たからといって、必ずしもその食べ物が食べられないわけではありません。

そこで重要になるのが「食物経口負荷試験」。
これは、医師の監視のもとで、実際にアレルギーが疑われる食品を少量ずつ食べてみる検査です。

「これぐらいの量なら症状が出ない」という安全なラインを見極めることが、治療の第一歩です。

例えば、卵アレルギーの場合、加熱した卵を「耳かき1杯分」から始めることもあります。

「たったこれだけで意味があるの?」と思うかもしれませんが、このわずかな刺激が体の免疫システムを少しずつ作り変えていきます。

半年、1年と時間をかけて、徐々に量を増やしていくことで、最終的にはクラスの友達と同じ給食を食べられるようになる子がたくさんいます。

もちろん、自己判断で食べさせるのは非常に危険です。
万が一、息苦しさや激しい嘔吐などの「アナフィラキシー」が起きた場合もあります。

医学的な根拠に基づいたステップを踏めば、克服への道は必ず見えてきます。

富田林にお住まいの方は、離乳食の進め方やアレルギーの不安について、ご相談ください。

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