なぜ子どものアトピー肌はカサカサする?皮膚バリアを育てる毎日の塗り方
赤ちゃんの肌は一見するとモチモチして見えますが、実は表皮の厚さが大人の約半分しかありません。
角質層の厚さはわずか0.01ミリ程度と非常に薄く、水分を保持するセラミドなどの保湿因子も少ない状態です。
水分を保つ機能が未熟なため、少しの刺激で乾燥が進んでしまいます。
アトピー性皮膚炎になると、この皮膚バリアがさらに低下。
アレルゲンや雑菌が侵入しやすくなり、強いかゆみや赤みを伴う湿疹を引き起こすわけです。
放置すると皮膚のバリアが崩れたままになり、掻きむしった傷口から黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入する恐れも。
さらに皮膚を通じてアレルゲンが体内に侵入すると、他のアレルギーを引き起こすきっかけにもなりかねません。
当院でおすすめしているのは、毎日の生活に取り入れやすい正しいスキンケア。
まずお風呂上がりは皮膚の水分が急速に蒸発していくため、5分以内の保湿作業が勝負になります。
塗る量の目安は、塗り薬や保湿剤のチューブから大人の人差し指の第一関節まで出した量(約0.5グラム)。
これが大人の手のひら2枚分の面積に塗るのに適した分量です。
肌の上にポツポツと置いてから、ゴシゴシ擦らず手のひら全体でやさしく押さえるように伸ばします。
ティッシュが皮膚にペタッとくっついて落ちない程度まで、たっぷり塗るのがコツ。
入浴時もお湯の温度設定が重要です。
38度から39度のぬるめのお湯に設定しましょう。
40度以上の熱いお湯は、肌の保護に必要な皮脂膜まで洗い流してしまうからです。
石けんはしっかりとネットで泡立てて、手のひらで包み込むように洗ってください。
洗い流す際もシャワーを直接顔や肌に強く当てるのは避け、優しく流します。
タオルで拭く際もゴシゴシ擦るのではなく、ポンポンと軽く押さえるように水分を吸い取りましょう。
衣類選びも工夫が必要です。
化学繊維は静電気が起きやすく皮膚の刺激になるため、直接肌に触れる下着は綿100%の素材を選びます。
洗濯洗剤のすすぎ残しも刺激になるため、すすぎ回数を増やして洗剤成分をしっかり落とす習慣も効果的。
こうした丁寧なケアを毎日積み重ねることで、少しずつ乾燥に強い健康な肌へと育っていくでしょう。
富田林にお住まいの方はぜひご相談ください。